
レポにある着色直径の”体感”とは?私の検証方法や記載より小さく/大きくなる理由

カラコンを選ぶ上で、着色直径がいちばん大事!という方はかなり多いと思います。私もその一人です。
ところが、着色直径は商品ページに記載されている数字とイメージが異なることがかなり多いんです。
あれ?13.8mmのデカ目カラコンを買ったはずなのに、全然大きくない…!?そんな経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなわけで、私のカラコンレポには”実際はどれくらいの大きさに感じられたか“を”体感〇〇mm“という形で記載するようにしています。
この”体感”はどのように検証しているのか?そもそも、なんで着色直径のイメージに差が出てしまうか??
こちらの記事では”着色直径と体感”について、なるべく詳しく解説したいと思います。

あくまで”私はこう感じています” “私はこんな方法をとっています”という内容をまとめているだけで、この記事の内容が絶対的な正解だとは思っていません。
鵜呑みにしないようお気をつけいただけますと幸いです。
着色直径って何?
着色直径とはカラコンのグラフィック(色がついている部分)の大きさを表す数字です。

この数字は”黒目がどれくらい大きくなるか?”の目安になります。


小さいものは12.5mm以下・大きいものは14.5mmを超えていたりと、本当にいろいろなサイズのレンズが販売されています。
“体感”って何のこと?
実は着色直径の数字がそのまま黒目の大きさにならない場合も多いんです。
数字通りになりにくい代表例は”ぼかしフチ”デザインのカラコンです。

ぼかしフチカラコンは輪郭がふわっと曖昧になります。
なので、例え同じ着色直径が記載されていても、ぼかしのないものよりも小さく感じやすい傾向にあります。

こういったレンズが実際はどれくらいの大きさに感じられたのか?
独自に検証して、数字に表したものを”体感“と呼んで記載しています。
ちなみにこのレンズは12.6mmあたりのサイズ感でした。

“このレンズを使えば大体12.6mmくらいの黒目になれる“ということが言えます。
“体感”の検証方法
では”体感”はどのようにして測っているのか
ダリ2チョコというぼかしフチカラコンの検証を例にあげて、ご説明いたします。

ダリ2チョコは着色直径13.4mm記載ですが、輪郭がぼんやりしているため、なんとなく数字より小さい気がしました。
この”体感”を検証するために使用しているのが、フチにぼかしがかからない”くっきりタイプ“のレンズです。

こういったレンズは輪郭が曖昧にならないため、記載されている数字通りの黒目になりやすいと言えます。これを基準として利用しよう!と考えました。
くっきりフチの基準カラコンと体感を検証したいレンズを片目ずつ装用します。

*左が基準にしているくっきりフチカラコン(アイコフレナチュラルメイク)・右が体感を検証したいぼかしフチカラコン(ダリ2チョコ)です。
そして、どのサイズの基準レンズと近くなるのかを目視で確認しています。
検証の結果、ダリ2チョコは13.0mmの基準レンズと近いということがわかりました。

この場合はダリ2チョコのレポに”着色直径13.4mm記載・体感13.0mm前後“といった内容を記載しております。
メモ*装用画像を並べて検証
レンズによってはより正確に検証するため、このように装用画像を並べて確認することもございます。


また、この作業は目に大きな負担がかかるため、全く推奨できるものではありません。真似はなさらないようお願い申し上げます。
体感の基準にしているレンズについて
実は同じ着色直径が記載されたくっきりカラコンでも、数字より大きく仕上がっているものや、小さく仕上がっているものがあるんです。
以下の2種類はどちらも着色直径13.2mm記載のくっきりカラコンですが、大きさに明らかな違いを感じました。

体感をきちんと検証するには、基準にするレンズがなるべく正確であることが大事だと考えました。
そこで、カラコン制作でお世話になっているシンシアさんにご協力いただき、数種類のカラコンの着色直径を専用の機械で測定していただきました。
その中で数字通りだったり、生産上のブレが少ないと感じたものを基準レンズとして採用してみました。
基準レンズ一覧
以下の7種類が、今のところ基準として採用しているレンズです。








もっと範囲を広げられるよう、基準レンズ探しも続けていこうと思います◎
“体感”は信じてもいいの?
なるべく正確にお伝えできるよう努力はしておりますが…
結論から申し上げますと、私が記載している”体感”と同じ数字をみなさまも感じられるとは限りません。
体感の記載が《体感13.0mm前後・体感13.2~13.3mm付近・体感12.8±0.2mm》…など、曖昧な表現になっているのはこのためです。
ズレが生じる主な理由を3つあげてみます。
1.生産上、着色直径には誤差が発生する
カラコンは予め設定された着色直径を目指して生産されるのですが、どうしても微妙な誤差が発生するそうです。
認められている誤差は±0.2mmまでだそうで、最小のものと最大のもので0.4mmも差が出ることになります(ここまで極端なものはまれだと思いますが…!)
私が基準にしているレンズも例外ではありません。なるべく誤差の発生が少なそうなものを選びましたが、もちろん完璧だとは言い切れません。
2.生産上、発色やぼかし加減にも誤差が発生する
着色直径だけでなく、レンズの発色やドットの打ち方にも生産上の個体差は発生します
以下の2つは別の日に購入した同じ商品なのですが、生産ロットが異なることにより差が出ています。

左のほうが透け感強めで発色控えめ・右のほうが透け感控えめで高発色でした
カラコンは残念ながら100%同じものを作るのが難しいため、定められた範囲内の色やデザインで仕上がっていたらOKという上下限が設定されているそうです。
その基準内に収まっていれば、同じ商品として販売可能となるようです。
この”生産上の誤差“によっても、サイズ感に差が出る可能性がございます。
メモ*体感の傾向
発色について、暗めのレンズは大きく・明るめのレンズは小さく感じられる傾向にあります。
また、透け感が控えめだと大きく・透け感強めだと小さく感じやすいです。
ぼかし加減について、控えめだと大きく・ふんわり強めだと小さく感じやすいです。
3.感じ方の個人差
サイズ感に限ったお話ではありませんが、カラコンに対しての感じ方は本当に人それぞれです…!!

目の大きさやサイズの基準にしているレンズの違いなどにより、サイズ感には大きなイメージ違いが発生する可能性がございます。
まとめ
以上の理由に加えて、他のさまざまな要因により、残念ながら着色直径の体感には差が出やすいと言えると思います。
私が記載した体感と他の方が感じられる体感とでは、大きな差が出てもおかしくありません。
“体感”の記載をするかしないか、悩んだこともありましたが…
コメントより喜びの声をたくさんいただいているため、また、ある程度の目安にはなると感じているため、当ブログでは今後も記載しようと考えております。
あくまで目安になってしまいますが、お役立ていただけましたら幸いです。
おわりに
いろいろな要因によって誤差が発生するとは言え、“体感”の記載が期待と大きく異なってしまった場合は本当に申し訳ございません…!
これからもなるべくお役に立てますよう、そしてより参考になる情報をお伝えできますよう尽力いたします。
大切なサイズ選びの際、少しでも力になれていましたら嬉しいです。
ここまでご覧いただきありがとうございました
ゆーこ
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